夏の魔法、見いつけた・・・!
 少し遅くなった娘を駅まで迎えに行って帰ってきた私は、いつものように家の近くの橋の所で車をUターンさせようとしました。
橋の上で、何気なく川の方を見ると、真っ暗な中にたくさんの光!
”えっ!?”・・・思わず、車を降りて川の方を見つめる私と娘。
そこには、信じられないぐらい美しい幻想的な光景が・・☆
思わず、ふらふらと川の底に吸い込まれていきそうになった私は、娘の腕をしっかりつかみました。
”空から、天の川が降ってきたの?”
橋の反対側、流れの上の方を見てみると、真下に大きな光がフワーッと浮かびます。
長い間住んでいたのに、今まで気づかなかったの?
それとも今年初めて、この川に来てくれたのかしら?

 あの日以来、心が疲れたとき、体がしんどいとき、家から歩いてほんの1分のあの場所に行きます。
フッーと吸い込まれてしまわないように、娘を誘って。
そこにいくと、魔法にかかったみたいに元気になれるのです。癒されるのです。

今夜も飛んでいるかな?蛍。  
                          
2002/06/22(Sat)

by yayako

 
22歳、私の夏 
ふっと頭に浮かんでくる夏の情景ふたつ・・・。

けだるい空気。
22歳の夏。
夏休み中の小学校。
子供達のいないプール。
真夏の空気の中、のどかに浮かんでいる影ふたつ。

同期で新規採用された彼女とは大学も一緒だった。
誰もいないプールで、ぷかり浮かびながら
私たちは何を話していたんだろう。
新米先生の悩み・・・?
ごく普通の娘らしい恋の話・・・?

たくさんの子供達の歓声でいっぱいになるプールは、
その時静かで大きかった。
ぷかり浮かんだ私たちを優しく包んでくれた。


22歳の夏。
小さな軽自動車の中、あふれる歌声。
汗ばむTシャツの白い清々しさ。

ハンドルを握る私の横で、私の後ろで、
青春のエネルギーが弾んでいた。
大文字の日のコンサートに向かって燃えていた。
キラキラしていた。


大きなプールと小さな車の中。
22歳、私の夏。   
          
                                  2002/07/27(Sat)

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