センチメンタル・・同窓会の後で・・

会場のあちらにもこちらにも、4年ぶりの笑顔。
よおく見れば、みんなどこかに残っているあの頃の面影。
昨日の続きみたいに話すとりとめのない話題だけでなく、
あまり話すことのなかった”今のほんとの私”を話せる人がそこにいる不思議。


午後のコーヒータイム。
ほんの3日前、なつかしい顔が集まっていたホテル。
目の前の地下街で、今私はひとり。

バッグから携帯電話を取り出して眺める。
メールのやりとり・・・同窓会から帰った後に届いた友の声。
写してきた数枚の写真。

心がつぶやく。
「いつもの日常に戻っちゃった」
戻ってしまった日常に身を置き、4年後を思う。
これから起こりうる色んなこと・・・。

”センチメンタル”
そんな言葉が浮かんだ時、メールが来た。
「一息ついてひとりで夕焼けを見てる時に感じる切ないような悲しいような気分・・・。」
彼女もまた私と同じ気持ちだと知った。

この空の下のあちらこちらに、センチメンタルな心をそっと抱きながら、いつもの生活をがんばっている仲間がいるんだ。


「パタン」
携帯電話を閉じた。
からっぽになったコーヒーカップにさよならして、家路を急いだ。

                              
2004/06/30(Wed)



                          
ResComment

せっちんさん:
ゆみこさんこんばんは〜 センチメンタル・・という言葉は私には似合わないといつも思っていました。小さな時から生活に懸命だったから考える余裕もありませんでしたし・・でも結婚して子供が生まれそして今は孫も・・やるせない気持ちも持ち合わせるようになりました。今の歳になると”センチメンタル”の心に憧れがありそう思わないようにしていたのかもしれません。 (2004/06/30(Wed)


Roseさん:
同窓会。青春時代の色んな思い出をひとしきり語って、地の自分を知っていてくれる人たちがたくさんいて。でも、その後に訪れる寂しさ・・・分かるような気がします。
でも、4年後に又あの笑顔に会えると思うと頑張ろうっていう気持ちになるのでしょうね。
同窓会に縁がない私は、ゆみこさんのひとりごとがとっても羨ましいですよ♪
(2004/07/01(Thu)


ゆみこ:
せっちんさん、Roseさん、コメントいただいてありがとうございます。
この頃”憂い”っていうこと、考えることがあります。
人は生きてきた歴史にそれぞれのドラマがあって、みんなの心の中にはいっぱいの思いが詰まっているんですよね。
人生を重ねていくということは、決して楽しいことばかりではなくて、むしろ悲しいことやしんどいことの方が多いのかもしれない。
自分の中に”憂い”の部分を抱きながら生きていかなくてはならないことになる可能性も・・・。
でも、だからこそ、大切な人と笑い合える時間や、好きなことに打ち込めるひとときがとても愛おしいんです。
こうしてせっちんさんやRoseさんとお話できること、心を通わせられること・・・同窓会で仲間と再会することと同じぐらい嬉しくて、そして、もっと大きなご縁を感じています。 (2004/07/01)


ばんちゃん:
ゆみこさんのエッセイはいつも楽しみにしています。四月から暫くお休みだったので寂しく思ってたら今回は前回から早かったね(*^o^*)
センチメンタルジャーニーという歌がありましたね今良さが分かると言うところでしょうか(*^o^*)
女性にはおセンチという言葉が似合うかな?みーんなひっくるめて今の幸せに感謝です (2004/07/03(Sat)


mochio:
4年ぶりに同窓の友と会って、直ぐ話に入れる楽しさ。時間の隔たりを感じさせない不思議さがありますね。4年前の自分と今の自分、そして4年後の自分、ほんとの自分を見出せる安らぎもあります。携帯電話は心の玉手箱のようですね。玉手箱を開け、夕焼けを眺めていると人の世の切なさが込み上げてきますね。
(2004/07/03(Sat)

ゆみこ:
ばんちゃん、いつも励みになるコメントをありがとうございます。
書けるときは、すぐ書けるのですが、書けないときはずいぶん間があいてしまいます。きまぐれなひとりごとを、読んでいただいてコメントをいただけることに感謝しています。
>みーんなひっくるめて今の幸せに感謝です

こんな風に言えるばんちゃんの幸せの象徴は、”可愛い天使”の笑顔ですね。”天使のキス”があれば、ばんちゃんパワー、さらに倍増でしょう?(^^)/

michioさん、私の気持ち、わかっていただけてるみたい・・・ありがとうございます。
”切ない思い”・・・これもまた人生の大事なエッセンスでしょうか? (2004/07/03(Sat) 23:57

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