ショパンワルツ 嬰ハ短調 作品64-2 |
この曲は、ナタニエル・ドゥ・ロスチャイルド男爵夫人に捧げられたショパンの他界3年前の作品です。ショパンの個性と国民性がにじみ出た最上のワルツだといわれ、長く治らない病気に悩まされた人の肉体と精神の苦しみ、憂いが浸透している魂の叙情詩です。 同じくショパンのワルツである"華麗なる大円舞曲”や"小犬のワルツ”ほど、曲名とメロディーが一致する方は少ないかもしれませんが、おそらくどなたもが耳にされたことはおありでしょう。 まだ、ほっぺが桃のような高校生の頃、この曲は私のいわゆる”18番”でした。 発表会のため、熱心に練習した結果、楽譜無しでスラスラと弾けるお得意の曲(のつもり・・・)となっていたのです。 大学生になってしばらくした頃、”エレクトーンもやってみようかな・・・。” ふと、そんな気持ちになり、早速講師養成コースに入るべく、この曲でオーディションを受けました。 自分では、まあまあ普段通り弾けたつもりの私は、演奏後審査の方の講評を聞きました。自分とはそんなに年齢の変わらないと思われる若い男性の意見。 若さゆえの傲慢だったのでしょうか。 彼の話を素直に聞けず、反発する気持ちを抱いてしまった私は、その会社のレッスンを受けるのは止めました。 そして結局、大学を卒業して就職してから、異なる会社のオーディションを受け、違う機種の電子オルガンの講師資格を取得したのです。 あの大学生の頃、素直に男性の意見を聞き、あの会社の講師養成コースに入っていたら、私はどうなっていたのでしょう。 教師の資格より先に電子オルガン講師の資格を取り、その道の方に魅力を見いだしていたでしょうか。。。。?(2003.4.8) |